怖い白いベンチ、、、。

以前に少し怖い話しを書いたが、時々思い出す不思議な体験がある。市内から車で40分程で海のキャンプ場が有る。

山の中の坂道を降りると、絶景180度海のパノラマだ。岸壁になっているから遮るものは何も無い。開放感が半端ないのだ。

山頂だとヤッホォー!と叫びたくなるが、

このキャンプ場から見える海は、海流がゴーと流れて少し怖いくらいだ。奥が広い芝生だ。岩場で釣りを楽しんでいる。夕方駐車場には車は無い。釣り人は帰ったのだ。

キャンプ場には誰も居なくなった。

私は仕事で疲れていたのか、直ぐに寝入ってしまった。友達は、焚き火を囲んで話が弾んだらしく、遅くに眠りについた。朝早く目覚めた私は洗顔したり、朝食の準備をしようとしていた。朝の海は気持ちいい。空気が澄んでいる。

あっ、

コンクリートの白いベンチに座り海を眺めている男性がいる。ジッと海を眺めている。確かに海を眺めたくなるロケーションだ。友達が起きて来た。友達も佇む男性を見ていた。男性が居なくなった、、。アレ?今男性居たよね、うん居た。

一人で歩いて来たのか?私は、急に気分が悪くなった。トイレに駆け込む。落ち着いたと思ったら、又吐き気が10回位続いた。辛い、、。

何だ何なんだ。駐車場には車は無い。あの男性か?朝早く歩いて来たのか?イヤ無理だ。白い開襟シャツに黒いパンツ姿だった。昔の服装だと気が付いた。怖い、見てしまったのか、。怖いのは夜だけじゃ無いのか!

友達が夜の写真を帰り道見せてくれた、オーブが沢山光っていた。ギャーと言いたかったが、ぐったりしていた私は、ダブルパンチで、又グッタリだ。もう、嫌だ。

自然は綺麗だし、パワーを貰えるけど闇の世界も確かに存在する様な気がする。

もう何年も前の話だが、あのキャンプ場には、今も足が向かない。