私が子供の頃、野生児だった事は以前にも書いたが、夏休み祖父の島でのサバイバル体験を書こうと思う。
島の子供は逞しい。友達の家に遊びに行く時は、山の近道を教えてくれる。道なき道を歩く。海が下に見える、
崖っぷちの道だ。
岩場を登って又降りる。こんな所に家が有るんだなぁ〜と子供ながらに思った。一番仲の良かったヨシ子ちゃんが言った。あのね、私小さい時、ここの崖から落ちたんだよと、
えー!
ここから、、。覗き込む、ゾォ〜、、まさしくサスペンスだ。あー、だから片足が不自由だったのかと、その時初めて知った。
祖父の家の横に大きな池が有る。海の横だ。岩場の海水が自然に出入りするから、海のプールだ。魚も泳いでいる、
池の中央に大きな岩が沈んでいる。子供の足が付く深さだ。そこまで浮き輪で泳いで岩の所で遊ぶのだ。よし着いた、立った。
アレ!足が痛い。
ギャ〜!!
ウニを踏んだ。痛すぎる。泣きながら、浮き輪で陸地まで泳ぐ。お母さん〜。病院など無い。今思い出すだけで、ゾッとする。島のサバイバルは半端無く痛い!危険が目白押しだ。
防波堤で父と二人。
石で割って、食ってみろと渡された。オレンジ色の小さなウニ。恐る恐る食べた。アレ、甘〜いね、お父さん!
ウニは痛かったけど、亡き父が食べさせてくれたウニの味が忘れられない、、。