突撃インタビュー

ブログを初めて2ヶ月になる。マイペースで活動的な母の言動を綴ってきたが、本人は何も知らない。

先日、婆にブログを書いていると言ったら何を思ったのか?色々な知識を身に付けろだとか、本を読み込めだとか、思いつく事を私にシャワーの様に言い始める。そうよねーと納得するが、

アナタの事を書いているんだょーとは、口が裂けても言えないのだ。

東京に住む妹に婆の動画を送ったら、爆笑絵文字の返信。何気ない日常がヤケにウケるらしい。

畑で突撃!スマホ動画を撮る。

えっ?と振り向くが、瞬時にニタニタしながら喋り始める技は、隣の犬もびっくりだ。

必死で笑いを堪えるが、画像が揺れ始める始末だ。動画は何時も中断する。話が長いのだ。

この野菜はねぇ〜ブロッコ、完。それにしても話題が次々と湧いてくるのは恐るべし。

幼い頃から苦労している婆は、笑いながら乗り越えて来たみたいだ。

昔の苦労話しを聞くと、今の時代がいかに恵まれているかを感じる。食べる物が無い時代を乗り越えた人は、真の強さを感じる時がある。

そうだ、辛い時こそ笑って過ごそう。きっと良い事が巡ってくるから!

隣でたくあんを食べながら映画を観ている婆は、何時もマイペース。ボリボリ、ボリ。

これで良いのだ。

トンカツ&、婆

小さな泡が、全身にまとわりつく。プツプツ炭酸温泉だ。母は気に入っている。まだ浸かるのか?他のお湯に行こうとしない。先日温泉の話。炭酸は皮膚から浸透して血液循環が良くなり、疲労回復、美容に凄く良いと知っている。高齢だが美意識が高い気がする。成果は不明。

岩盤浴に入って痩せたいと呟いている、オマケに、ご飯は1食しか食べてないのに痩せないと嘘をつく。じゃあ〜なんでそんなに太っているんだと言いたいが公衆の場では辞めておく。まあ、高齢で好きな物を食べ好きな事言って、良い人生だと思う。

痩せる事は永遠のテーマだが、その前に健康でいなければならない。身体だけではなく心も一緒。

お昼は温泉施設の中にあるレストランで、ビッグトンカツと生ビールを頼む。私では無い、厚切りトンカツは美味しそう。

痛っ、

婆は入れ歯。揚げたてジューシートンカツにかぶり付いている。大丈夫か?

トンカツ対入れ歯対決だ。

婆は入れ歯を入れ直している。ゴクリと生ビールをひと口流す。何が始まるのだ?

書いていて意味が解らなくなってきたが、豚肉のスジをもっと切ってくれたら良いとか、もう少し叩いて薄切り肉にしてくれたらとか、オマケに味が前回食べた方が美味しかった、とかまで言い出したのだ。

完全トンカツの勝利だ。

二切れ食べて、私にトンカツが近づく。食べるが美味しい!婆は朝しっかり食べたから、余りお腹が空いていないと言う。今言うのか、

そりゃ痩せないだろー。

まあ、そんな感じでヨギボーで仮眠する。

隣で突然、あーよく寝た〜!ここは何処?ビールで爆睡していた婆が私に言うが、周りはシーンとしているから、婆が起きた事は皆んな知っている。

さあ、帰ろう〜。リラックスした様なしていない様な、、、私の休日

雨音の調べ

あぁ〜今日は雨か、が雨だ!に変わった。YouTubeで雨音の動画を観たからだ。夜道に雨が降っている。パラパラ、パラパラ、、、。だだ降っているだけの動画をぼぉーと観ていた。それでいい。何にも考え無い時間は必要だと思う。

サウナに入って水風呂からの整えもぼぉーだ。脳が考える事を忘れる。身体も脳も何もかもリセットだ。仕事や嫌な事、夕食何を食べようか?なーんにも考え無い。

身体を休める事の意識は出来ても、脳を休めてあげる事は忘れがちになる。小さな事で悩んでしまう時にも脳は常に考えている。無心は案外難しい。

雨音を撮ってみたくなった。

母の散歩コースに行ってみる。坂道はキツイから歩きは辞めて車で行こう。自分に甘いが、今日は散歩では無いのだ。

遠くに見える山から鳥のさえずりが響き、雨音がパラパラパラ、、新緑が綺麗だ。動画を撮りながら、癒されている。途中転けそうになったが大丈夫だ。転倒動画では無い。

 

翌日青空だ。やっぱり晴れは良いなあー。空を見上げて深呼吸する。雨じゃ無いのか?

撮った山の動画を観ていたら雨音で眠たくなってきた。晴れの日も雨の日も癒されていたんだなぁ。

自然から貰える癒しは有り難い。パラパラパラ、、。

白いキラキラ!

仕事の帰り道、昔ながらの温泉に入って帰ろう。お風呂セットは無い、まあどうにかなるのだ。

カウンターで、タオルと石鹸下さ〜い。石鹸20円。小さな薄いマッチ箱位だ。

ふぅ〜。やっぱり温泉は、いい湯だなぁ〜、歌いたくなるが、響き過ぎるので辞めておく。

アレ?洗面器の中に入れて置いた石鹸が無い。今の私には、最も大事なのだ。シャンプーもボディソープも何ーんにも無いのだ。何処に行った石鹸。泣きたくなった。渋々タオルで身体を洗う。泡が欲しい。

サウナに入って水風呂へ、外気浴でスッキリした。さあ帰ろうとした時、洗い場の一番隅に、キラキラ光る小さな石鹸が、

アッ!私の石鹸ちゃんだ!生き物になっている。誰かが洗い場に置いてくれたのだ。泡で包まれながら無くなるまで使い切った。こんなにも20円の石鹸が愛おしくなるものなのか?不思議だ。

当たり前に有る身の回りの物が無くなると貴重になる。電気やガス、水も同じだ。太陽の光、自然の恵どれが欠けても生きていけない。

石鹸一つで、生きて行けない話にまでなってしまった。

お風呂セットは車に積んでおこう!

長〜い Dr.

あら、目の前がクラクラし始める、やばいめまいが、、ここ暫く仕事が多忙だった。病院に行こう!今日は土曜日だから、12時半まで診察受付だ。ダッシュで車を走らせる。

目眩どころでは無い。滑り込みセーフだ。お願いしまーす!看護師さんに点滴して下さいとお願いするが、診療時間オーバーだ。

初診で先生に診てもらう。症状を伝える。

繰り返し先生が聞く。もう一度カルテに書きながら再確認する。又確認する。何度だ?2回、3回、もういいだろ〜。と思ったが、ある意味凄い。

肺音確認し、診察台で腹部、背部の診察する。めちゃくちゃ丁寧に身体の痛みを確認する。右ヨシ、左ヨシ、音ヨシ!?踏切では無い。

色々な先生と接して来たが、触診でここまで確認する先生は今、少ない様な気がする。

レントゲンやCT、血液検査のデータで診察出来るからだ。大病院では忙し過ぎて顔も見ない先生も居られる。今日は何だか新鮮だった。

有り難い。別部屋でビタミン剤と目眩の点滴を始めた。後3人の患者さんが居る。

アラ、薬の説明も長〜い。血液検査結果も長〜い。データを細かく説明している。そして繰り返して2回、3回説明している、、。もう、何もかも長いのだ。書いていて私も長〜い様な気がするが、、。

あっ!もう2時半過ぎている。

スマホで病院評価4.5 口コミで説明が長〜い。とある。

点滴が終わり、これで完璧治りますよ。のお爺ちゃん先生のお言葉が、何だかとても嬉しかった。

裏玄関から出て、調剤薬局で薬を貰った。

上を見上げると青空だ。目眩が治っていた!

手のひらの中。

ミラーボールが私を照らす。キラキラしている。軽快なディスコミュージックが流れている。時代は1980年代。私は今ディスコで踊っている。ノリノリだ。

だが青春時代は短い。記憶だけは今でも熱く蘇る。昭和の時代が懐かしい。

手のひらにスマホは無い。LINEも無い。YouTubeも無い。なーんにも無いのだ。クドイがGoogleナビも無いから、全て自力だ。目的地まで間違えながらも到着していた。

人間くさいと言うか、昭和の風があった。今より五感が鋭かった様な気がする。

友達と遠く迄ドライブしたり、美味しいお店を見つけて食べに行ったりしていた。駅の改札口には、伝言板があった。

ダイヤル式公衆電話は10円玉を用意して電話の上に積み重ねる。ガチャン、ガチャン、お金が落ちる。話しながら10円玉を入れる。あ〜10円玉が無くなりそうだ〜早口言葉になる。隣の婆は良く柿食う婆だ。

暫くしてプッシュホンに変わり、テレホンカードが主流になった。

電車の中では、景色を見ながら四季を感じ遠くに行ってみたい。想像の世界が広がる。今では世界中の街の様子がリアルに溢れている。

今、手のひらサイズの中に、知りたい情報が無限に有る。

世界、宇宙の情報まで知る事が出来る。火星の表面をリアルタイムで見た時は感動した。このまま宇宙の事を書いていると宇宙人は、本当にいるのか?の話しになりそうなので、辞めておこう。

しかし凄い時代だ。

何処まで文明が進んで行くのだろう。50年先、100年先の時代を見る事は出来ないが、

争いの無い平和な時代を、今の子供達に送って欲しいと願う。

 

200年後、、ワレワレハ、ウチュウジンダ、チキュウジン、トモダチ、、。

どんな時代が、待っているんだろー。