kokorohanaのブログ

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2024-01-01から1年間の記事一覧

早朝の街

今の季節、夜明けが遅いから窓の外は暗く空気は冷たい。 私はこの時間帯の街が好きだ。空気が澄んでいて車も少ない。 あっ、交差点手前の脇道に男性の人影が、、ホウキとゴミ袋を片手に、 誰もいない、 誰も見ていない、 誰からも頼まれていない、 一人黙々…

私と陶芸(人形)vol.3

陶芸を始めて1年が過ぎた頃から、クルクル回転するロクロでは無く、手びねりの魅力にのめり込んだ。釉薬(ゆうやく)の色も量も次第に自分流でアレンジすれば無限に色の世界が広がる。 ある日、娘が陶芸部屋で遊んでいる時、粘土で親指ほどの小さなお人形を…

自分の足で

先日、友と恋愛観の話をしていた。 友は20歳で結婚、出産それから紆余曲折。子供を育てる為だけに必死で働いてきた。 子供は親の背中を見ている。 子育ては自分を成長させてくれる。思い通りにならない事が多いから、知らぬ間に我慢することが当たり前だった…

小さな滝。

休日、父のお墓参りに出かけた。何十年も通り慣れた国道だけど、あっ!滝の標識がある。 ヘェ〜滝か、行ってみよう。脇道を入ると山の中を走る走る、、「アレ、滝はどこだ??」 母が突然「あー思い出した、昔、来た事があるよ、滝の水はチョロチョロで小さ…

心の青春

YouTubeから、懐かしいメロディーが流れて始めた。青春時代に一瞬で脳内がタイムスリップする。青春って、天気で例えたら快晴、時々どしゃ降りの雨。 傘もささずに笑い合える友がいた。楽しかった。甘酸っぱく切なくも全て身体ごとぶつかっていた。何も怖い…

ガラポンチケット

休日の朝、テーブルに何かメモがある。 「モーニングに行きましょう」と、母のメモだ。 なぜメモなのか?(毎日喋り過ぎているからなのか) ヨシ、いつもの海の見えるカフェに行こう。 先にスーパーに寄って欲しいと言うから、買い物するのだろうと思ってい…

私と陶芸(猫)vol.2

土を練り、形をつくり焼き締める。陶芸の世界は奥深い。1200度の窯の中は、オレンジ色で怖いくらいの熱さの中、釉薬が溶けて窯から出す時のドキドキは楽しい。週一の陶芸教室では物足りず、 窯を買い粘土を取り寄せ、釉薬をオリジナルで調合した。創作陶芸に…

私と陶芸 vol.1

忙しくも楽しい子育てが一段落し、自分の時間が持てた。約15年前、近くの陶芸教室に通い始めた。 粘土の中に空気が入らないように身体を使いながら粘土をこねる。こねる、手首痛い。 ろくろがクルクル回っている。ジッーとみていたら目がまわりそうだ。 厚め…

足跡

今年も、健康で過ごせ一年が終わろとしている。生かされていることを有り難いと思う。移りゆく季節を感じたい。 春には桜の木の下で、 夏には素足で浜辺を歩いて、 秋には紅葉を見に行った。 温泉で身体を癒しながら、露天風呂から夜空を眺めた。 海岸線をド…

干し柿と、婆

休日、山に紅葉を見に行こう。街路樹の楓が紅色に染まって綺麗だなぁ〜、イチョウの木も黄金色で自然の色は目に優しい。 イチョウの銀杏の実が半端なく落ちている。靴で踏んでしまったのか?車内が臭う。やばい! イヤ、待て!右手に牛舎がある!このニオイ…

森の小鳥

仕事の疲れを流しに、秘湯美人温泉にlet's go! 車を走らせていると、山は彩り鮮やか 目に映る森たちが、悩んでないで深呼吸してごらんと私に囁いてくる。肺胞の隅々まで森のエネルギーを吸い込んでみる。 自然のエネルギーにかなうものはない。 人混みの中で…

おかわり自由だけど、、

午前中の用事を済ませ、1人インドカレー店に入った。店内はランチタイムでほぼ満員だ。 日替わりランチのチーズナンと、4辛カレーに挑戦してみたが、辛さって慣れるんだなぁ〜。美味しい! さぁ帰ろうと、レジでお会計を待っていると、定員さんが、「今日は…

島のひととき(婆と魚)

島へ渡り、海岸線を歩いているとキャンプ場が見えて来た、焚き火をしながら夜空を眺めたいなぁ〜 アレ?母がいない、(小さいから見えないだけなのか、)何処に行ったのだろう、 えーー、 やめてくれ!崖崩れ後の道を渡ろうとしている。 「行くんじゃないよ…

島の鹿

休日の空は青空。 母を誘ってドライブに出掛けよう、いつもの海岸線を走ろう。 あっ!突然シカの船を見たくなった。国道から左の脇道にハンドルを切ると、2分で船着場だ。 あー懐かしいなぁ〜シカ船が私を誘う。 母に「島に渡る?」と尋ねるとワンと答える。…

幸せは足元に

夜、テレビを観ていたら、婚活ドキュメンタリー番組が始まった。 「ヘェ〜成婚率がかなり高いのか?」 結婚相談所のカリスマアドバイザーが、的確にアドバイスをしている。 「理想が少し高すぎますね〜」 自分では中々気づかない理想と現実とのギャップをズ…

温泉と猫と、

台風の大雨が止み2時間程で青空になった。 そうだ、温泉に行こう あっ!山の温泉は通行止めになっている。海の温泉に進路変更し海岸線に向かう。 海の見える露天風呂からの、サウナ→水風呂→サウナ→水風呂で整える。 温泉はやっぱり良いなぁ〜。 ロビー横のテ…

心の翼

外はまだ暗い、早朝ブログを書いている。ブログは私の心のバロメーター。 日々の小さな出来事を書いてみたり、写真を撮るのも楽しい。 ブログの存在が私の心のよりどころ 読み返してみると懐かしくもあの日あの時の自分が蘇る。 誰に読まれているか分からな…

寄り道

父のお墓参りをして帰り道、国道沿いから見える小さな雑貨店に寄ってみた。 お店の横は田んぼが広がって稲がよく実っている。 えー、 店外に掛けてあるシャツの値札が、3980円→100円とある。母に100円だって〜と言うと、 婆は、「ジュースより安いねぇ」 「…

小学校の校庭

私が小学生4年の時、産休で休む先生の代わりに、新任の先生が担任となった。 天然パーマで優しい目をした先生は色白で、パンダみたいと直ぐにクラスで人気の先生になった。 友達と帰り道、先生と途中まで一緒に帰ったり、今の時代だと考えられないなぁ〜な…

ラブレターの風

母が、部屋の奥の棚を何か探しはじめた。 裏山の木の伐採で来ている若い職人さんに、見せたいと娘の写真を探しているみたいだ。 (近所のお世話婆さんになっている) 何年前の写真を見せるつもりなのか?加工写真はダメ出しで、若すぎる写真は当然駄目だろー…

山の変貌.2

バリバリバリ〜裏山の木の伐採が始まった。窓越しに眺めていた。わー凄いなぁ! 婆は、この3日くらいですっかり現場の職人さん達と仲良くなっている。 「お兄ちゃんは可愛いい、良い子だ」と褒めている。 職人のお兄ちゃんが、伐採木の間からにっこり笑って…

山の変貌.1

家の裏山で工事が始まった。 笹が生い茂り、20m程の大きなカシノ木が風に、ゆらりゆらりと揺れている。 2日でこんなに伐採出来るんだなぁー。あっと言う間に、はげ山になった。 母が仕事帰りの私に、今日の山の伐採の様子を事細かく話してくる。(婆は暇だ…

森のベンチ

一つ歳をとる様に今年の夏が過ぎた。来年の夏は?あたりまえの様で、あたりまえでは無い時もある。今の時間が貴重。 すっかり秋めいて、秋風が人恋しさを連れてくる。 森に出掛けよう。国道沿いから脇道を入り約30分車を走らせると森の香りが清々しい。 大き…

引き返せない道

久しぶりに娘が帰省。「どこに行きたい?」と尋ねると「海が見たい」と答える。 橋を渡って、島のイルカと遊ぼう。 がっ、雨予報で予定は無しになった。 とりあえず近場の海を見に行こうと海岸線を走る。結局100キロ先の海を眺めていた。(少し走り過ぎたけ…

紅の海

「海の色が違うよ」と、今日は岬へと車を走らせる。あいにくの曇り空だけど西の空は青空が広がっている。 目指すは、生シラス丼だ。 その場所でしか味わえない食べ物がある。景色もその場所に身を置く事で風を感じる事が出来る。 季節の匂いが心に残る。 誰…

川底の石

人知れず、優しい気持ちで接している人もいる。陰日向があるのなら、陰に光があたって欲しい。人目につかない原石もあるから、 この世は無情だ。目に見えるものだけを信じてはいけない。 その奥にある真実や、語られないひたむきさや努力が隠れているから 友…

夕暮れの海

職場の仲間が去る事になった。 何年一緒に居ても距離がある人、時間が短くても心が繋がる人がいる。何も飾らなくて自然体でゆっくり時が過ぎる。 これから進むべきもう一つの道の為に、今の時間を過ごしていたのだと思って自分の心を納得させた。 色んな経験…

婆の、秋財布

仕事帰りの私に、母が嬉しそうに「財布を買ったよ」と金運財布の広告を見せてきた。 「えー秋(空き)財布は良く無いよ」と言うと、 「そんな事無いよ、広告は2週間前に入っていた」と反論する。 夏の財布と言う意味なのか? 財布の色は黄色よね、黄金色や金…

夏の足跡

母を連れて海に行った。 誰も居ない小さな砂浜。母は子供の様に、はしゃぎだした。 「砂の中がキラキラ光ってる、金じゃないのか?」 私が答える 「そうだよー、集めて全部持って帰ろう〜!」 夏の終わり 流木と一緒に、母の足跡を見つめていた。

優しい風

交差点で、信号待ちの車の中。 車道の間に人影が見えた。 女性が、しゃがみながら自分のシャツを素早く脱いでいる。 どうしたんだろうと、目を凝らすと小さな子猫が息絶えていた。 えっ、亡き子猫を助けているのか、、? 女性は自分の着ていたシャツを被せる…