トンカツ&、婆

小さな泡が、全身にまとわりつく。プツプツ炭酸温泉だ。母は気に入っている。まだ浸かるのか?他のお湯に行こうとしない。先日温泉の話。炭酸は皮膚から浸透して血液循環が良くなり、疲労回復、美容に凄く良いと知っている。高齢だが美意識が高い気がする。成果は不明。

岩盤浴に入って痩せたいと呟いている、オマケに、ご飯は1食しか食べてないのに痩せないと嘘をつく。じゃあ〜なんでそんなに太っているんだと言いたいが公衆の場では辞めておく。まあ、高齢で好きな物を食べ好きな事言って、良い人生だと思う。

痩せる事は永遠のテーマだが、その前に健康でいなければならない。身体だけではなく心も一緒。

お昼は温泉施設の中にあるレストランで、ビッグトンカツと生ビールを頼む。私では無い、厚切りトンカツは美味しそう。

痛っ、

婆は入れ歯。揚げたてジューシートンカツにかぶり付いている。大丈夫か?

トンカツ対入れ歯対決だ。

婆は入れ歯を入れ直している。ゴクリと生ビールをひと口流す。何が始まるのだ?

書いていて意味が解らなくなってきたが、豚肉のスジをもっと切ってくれたら良いとか、もう少し叩いて薄切り肉にしてくれたらとか、オマケに味が前回食べた方が美味しかった、とかまで言い出したのだ。

完全トンカツの勝利だ。

二切れ食べて、私にトンカツが近づく。食べるが美味しい!婆は朝しっかり食べたから、余りお腹が空いていないと言う。今言うのか、

そりゃ痩せないだろー。

まあ、そんな感じでヨギボーで仮眠する。

隣で突然、あーよく寝た〜!ここは何処?ビールで爆睡していた婆が私に言うが、周りはシーンとしているから、婆が起きた事は皆んな知っている。

さあ、帰ろう〜。リラックスした様なしていない様な、、、私の休日