島の星空

私は、疲れたら海を見に行きたくなる。車で15分程走れば青い海が私を待っていてくれる。晴れた日の海岸線は最高だ!

何十年も通り慣れた海道は、飽きる事が無い。遠くに見える船をぼんやり眺めていると、幼い頃を思い出す。

子供の頃は野生児だった。映画スタンドバイミーが頭に浮かぶ。

祖父の島で、魚釣りや砂浜で島の子供達と、貝やサザエを焼いて食べていた。昔のアウトドアだ。

が!ある日私は魚になった。

兄と魚釣りをしていた。竿を振った時、私のまぶたを釣ったのだ。痛い!アレ?余り痛く無い、たまたま神経が鈍い場所だったのだろう、母が来た。慌てた婆は、そうだ何時もの婆の事だ。

必死で抜こうとする、無理だ。釣り針は、返しが付いているから抜けないのだ。冷静さを失っている婆は、まだ諦めない。イヤ諦めてくれた方が有り難い。私のまぶたが、伸びる引っ張る、又伸びる。

あー釣られた魚の気持ちが少し解った。

兄は、走ってペンチを持ってきた。釣り針の先をパチンと切った。抜けた。

冷静さは大事だ。

小さな島だからな〜んにも無かったけど

赤い大きな夕焼けと、満天の星の思い出は、

私の、心の宝物!