可憐な桜

 

桜が満開だ。花言葉は、希望、愛情、幸福。良い花言葉だ。花見の起源は奈良時代約1300年前からみたいだ。母も約70年以上前から、花見花見と言っていたのだろう。

今年も呟いている。

婆を花見に誘う。ワン!と答える。NOは無いのだ。

話しは違うが、車で通る度、何時も気になっていた林檎の木がある。毎年100個位の実を付ける。見事なのだ。

林檎の花も綺麗だ。よし!今日は林檎の花の写真を撮ろう。近くの空き地に車を止めてササッとスマホで写真を撮る。

エッ?横の塀の上に登って上から撮ったら、と婆が言う。

嫌だ!無茶振りだ。危険が私を待っている。

近くの公園の桜も綺麗だが、河川敷の桜が水面に映る風景も好きだ。木の幹と枝のうねりが可憐なのだ。幹にそっと手を当ててみる。植物からパワーを貰う。植物の神秘は計り知れない。

 

エッ!

チューリップが綺麗だ、写真を撮ってと言う。桜じゃ無いのか?!

持ち歩いているデジカメは、どうしたんだ。こんな日に撮らなくていつ撮るんだ。と心で呟く。

 

婆が帰りの車の中で呟く。今年も、桜が観れて良かった。

婆よ、来年も元気で、又桜を見よう。

そうだ来年はお弁当を作って食べよう。

 

桜の木の下で!

 

「林檎の花」