1. 笑う金魚

道の駅で、ピンポンパールの稚魚を買った。4匹、メダカぐらいの大きさだ。ほぼグレー色だ。

この時は、魚にこんな世界が有るのかと、知る由も無かった。この日から金魚と私の時間が始まった。今から約8年前だ。

小さな水槽で、元気に泳ぐ金魚達。喜ぶ姿が見たくて環境を整えた。ホームセンターに行くと魚コーナーに直行だ。ご飯も色々試してみた。

あえて餌と、言わずにおこう。

野菜入りは、余り食べたくない様だ。定員さんのお勧めを買ってみた。

確かに違う、

パクパク凄い!こんなにも違うのか?見る見る大きくなった。水槽を3回変えた。徐々に狭くなったからだ。

4匹とも、握りこぶしくらいの大きさに成長した。

宅配の人は、玄関で荷物を持ったまま、見入っている。訪れた人は皆、同様の反応だ。

ネットで調べたら、この大きさは中々無いが、

1匹1万以上の値段が付いているみたいだ。身内は、売ったら?と言う。

なんて事言うのか、、。

環境が、変われば直ぐに死んでしまうのは目に見えているし、売るはずが無い。可愛いこの子の達をと、親バカならぬ、魚バカだ。

まあ、そんな事どうでもいい。

ある日、元気な坊が、体調を崩した。

坊か、嬢か、見分ける事が出来る。お尻を見れば判るのだ。

小さいが穴が、一つは、坊ちゃん

二つは、嬢ちゃんだ。

坊が、元気が無い、便秘なのか?と水槽を分けて見守る。3日間絶食だ。体調回復!

良し。

今度は、嬢の皮膚の色が内出血している。塩を薄めて、様子観察する。今度は、薬で感染対策する。

元気になったが、何年も飼って、つくづく人間も、魚も一緒じゃ無いか!なんて思った。

綺麗な水、温度、環境。冬や夏の温度管理。ご飯だって、選り好みする。

ある日、もう一匹の、嬢が沈んでいた。

 

次に書こうと、思う。夕食の時間だ。