ある日、山の奥深い秘境に出掛けた。以前森の中に身を置くと、これ程までに身体が癒されるのかと、実感したからだ。
森から溢れる自然のエネルギーに包まれながら、ただ流れる川を見つめていた。
なんて自然の創り出す彩は綺麗なんだ。
2年前、予期せぬ病気に直面し、何気ない日々が奇跡だと教えられた。
若い頃は、ブランドバック、香水、物に心奪われ、身を着飾り自己陶酔とばかりに、重きを置いていた。価値は其々で違うし、年と共に価値は違って来る。
今一つだけ手に持ち、違う星へと行けるならば何を持って出掛けますか?
一枚のコイン。一切れのパン。
大切な人との思い出。
人は必ず、今目の前にある全ての物を手放す時が来るから、
自分らしく、自分の歩幅で歩けば良い。
苦しみも、悲しみも、喜びも皆、季節は違えど訪れる。
その中で、凛と自分を見失わず
自分を大切にしてあげたい。